腹痛と下痢は緊急を催し、我慢できない辛さがある

腸の基本

下痢とは辛い腹痛がくる?

急なお腹の痛みと下痢は、辛いですよね。私も何度も経験したことがあります。
下痢とは医学的には「1回の水分量が200ml以上の糞便」と定義されていますが、一般的には、「水様性や泥状の便」「1日に3回以上の軟便か水様便」と言われています。
私はよく、3日くらい便秘になって4日目にお腹を下して下痢になるということを繰り返してきましたが、これは便秘の一種で下痢とは異なるようです。
また近年、下痢というと過敏性腸症候群と診断される人も増え、下痢を訴えるほとんどが過敏性腸症候群と言われています。過敏性腸症候群に関しては、ストレスと関連が深いため、ストレスと下痢との関係性は非常に密接であります。実際にストレスがかかる20~30代と70~80代の過敏性腸症候群が増えているということも分かっています。(➀文献)
下痢とは、水分が多い便が出るだけでなく、強い腹痛や息苦しさ、寒気、だるさなども伴い動けない方もいます。そして緊急を要する便意が突然くることで便秘を我慢できない辛さがあります。

今でも自分が下痢になった時を思い出すと、お腹が痛くなってくるほどです・・・
ただ、下痢の方でも、腹痛が一緒にこないケースもあります。急にトイレに行って、お小水と思ったら急に便意があったりと、おならと同時に緩い便が出たりということもあるようですね。

下痢は男性に多いイメージはほんと?

下痢は一般的に男性に多いイメージを持っていますが、実際は、男女でさほど差はありません。グラフを見ると、30代以降になると女性より男性の方が若干数多いとわかりますが、便秘程、男女差はないですね。
そして、日本の人口における下痢の悩みをもっている方は2%前後くらいです。便秘と比較すると約1/5程度です。
ここ近年は、ストレス社会と言われているので、ストレスによる下痢の人口が増えていることも予測されますが、実際、10年間は大きな増加はみられていません。

まとめると、下痢で男女共に悩んでいる人はいるのですが、便秘と比較すると数は少ないですが、便秘よりトイレ問題が緊急を要することと、下痢によって身体の水分が出すぎてしまい脱水状態という危険も潜んでいることもあり、悩みは深刻であるように感じています。

腹痛の原因

腹痛の原因は、胃や腸が収縮したり、伸展したり、痙攣したりするなどによって起こる痛みです。これは、自律神経を介して感じる腹痛であり内臓痛と呼ばれています。(➁文献)下痢の場合は、お腹が過剰に動きすぎて、腸内の容量が一気に増え、内圧が上昇することによって痛みが生じます。他にも、過剰な腸管の動きによって、管が伸展したり、引っ張られたり、また過剰な動きの後に動きが止まり閉塞する状態になることで痛みが起こります。
つまりは、正常な動きと大きく異なる状態になることでお腹の痛みが生じるということですね。そもそも痛みは、身体の緊急サインです。只ならぬ状態であることを痛みに変えて、ご主人様に教えてくれているとも考えられます。

腹痛の対処法

痛みとは身体からの緊急サインということをお伝えしましたが、緊急サインが出る場所や状況が、読めない時が本当に困ります。身動きとれない状態だった場合、お腹は痛いけど対応がすぐできないと焦ります。そんなときに少しでもお役に立てたらと思って、自分の体験談をもとにお伝えします。

看護師の時に学んだ腹痛の対処法は、外でお腹が痛くなったときは使えないものばかり・・・緊急事態は突然くる腹痛とどのように付き合っていくのが良いのかをまとめました。

(1)緊急な痛みには?

➀お腹のスペースを広くするために、お腹の筋肉を緩める姿勢になる
腹痛は、腸の過剰な動きや腸管の伸展や閉塞などが原因なので、腸が自由な動きができるように腸の空間を広くすることです。
具体的には、腹筋を緩めることで腹筋の壁がなくなり、腸が動きやすくなります。そして、背中を丸めたり、椅子に座ったりすることで身体の緊張も緩まります。
横になるのも良いですが、その場合は、仰向けでなく横向きになり、左を下にすることをおススメします。左を下にすることで、排泄を促せるからです。

➁自律神経を整えるため深呼吸
腹痛は自律神経を介して起きるのですが、痛みによって交感神経にスイッチが入っている状態なので、副交感神経のスイッチをいれるために深呼吸をしましょう。
また、深い呼吸によっても横隔膜の規則的な動きで、大腸への一定の刺激となり、蠕動運動が落ち着くことが考えられます。

③動きを正常にするためにお腹と腰を温める
腸の動きは仙骨にある神経を介しています。お腹を温めて、動きを正常化することはもちろん、腰も温めることでお腹の動きを正常化する刺激を送ることができます。実際、仙骨に温湿布をして、排便を促す看護ケアもあるほどです。過剰に動き、止まっているお腹の動きを正常化するためにもお尻の上あたりを温めることがお勧めです。
緊急の場合は、手が温かい場合は手を腰に当ててもいいですし、腰を擦って腰の辺りを温めてあげてください。

(2)下痢と腹痛の予防策

➀急に腹痛が押し寄せてくる時のきっかけを探る
私の周りでこってりしたラーメンを食べると軽度の腹痛と下痢になる方がいます。ラーメンの油が原因だとわかり、ラーメンを食べる回数が少なくなりました。しかしラーメンがやめられず・・・私はラーメンの種類を変えたり、スープを飲まないようにしたりを伝えました。また、事前にお腹を動かすようにお水を飲んだり、海藻やメンマなど野菜を食べたりするなどラーメンを食べる前に胃に物をいれることをおススメしました。そうしたら、下痢することが無くなったのです。
このように原因を知ることが大事です。よくアルコールを飲んだ時、脂の多いお肉を食べた時に下痢になるやすい方が多いです。アルコールや脂が多く、胃腸がストレスと感じ、腸が過剰に動いてしまうと下痢や腹痛がおきます。そんなときは、やめることがベストですが、腹痛や下痢がくると思って対策をするか、事前にその前に食物繊維のあるものを食べておくことをおススメします。

➁不安や心配を紛らわす音楽や香りに意識を向ける
下痢は非常にストレスと密接に関わっていることをお伝えしましたが、ストレスを軽減するのが難しい場合が多いです。以前、仕事に行く前になると下痢と腹痛に悩まされているという方から相談を受けました。仕事がストレスだと認識しているのですが、仕事を継続しながら解決する方法を選びました。それは仕事前に電車で自分が好きな音楽を聴くことです。それによりお腹への意識が少なくなり、少し和らいだそうです。
自分が好きなことやリラックスできることを見つけると事前の対処として効果的だと考えています。

③様々な乳酸菌をたくさん摂る
他のものに比べ最低でも2週間くらいはかかることですが、私は一番これをおススメしています。腸内環境を強くして、ストレスや刺激に強い腸を作ることです。
食事で発酵食品であるヨーグルトや味噌、甘酒などを摂ることも一つですが、下痢体質の方は菌が流れてしまっていることが予測されるので、乳酸菌のサプリや薬を摂ることをおススメしています。

薬局にあるビオフェルミンSやビオスリーなどを私はよく買っていました。地方に行ったり、海外に行ったりするときはよくもっていきます。私は、サプリメントですとBIBIOという3つの菌が入ったものを愛用しています。自律神経を整えるためにも乳酸菌や、乳酸菌を増やすオリゴ糖が大事と言われています。(③文献)善玉菌を腸内に多くもっておくと、ストレスに強い腸が作られるのです。

最後ですが、以前、私も下痢と腹痛で悩んでいましたが、今はその不安がなくなりました。昔は、お腹の状態が一日の状態を決めていましたが、今は毎日思いっきりチャレンジできています。お腹の悩みが少なくなり、皆様の生活がより一層、健康に向かっていくことを祈っています。

https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/160260.pdf
➁病期・病態・重症度からみた 疾患別看護過程 第3版 +病態関連図/井上 智子
③まんがでわかる自律神経の整え方/小林弘幸

小野 咲

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2007年から小児緊急病棟で看護師として勤務後、便秘外来のある小林メディカルクリニックで勤務。ここで恩師の小林暁子医学博士と出会う。2012年に「美腸エステ...

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